波木の長椅子
概要
糸島・前原商店街でまちづくりを行っている野北さんからお話を受け、前原もっと楽しもうプロジェクトにおけるベンチの設計製作をさせていただきました。
一昨年(2017年)より、人々の交流の舞台となる街角ベンチを、糸島の間伐材を使って、制作:糸島の職人、デザイン:糸島在住者という形で行なっています。
前原もっと楽しもうプロジェクト 野北さん
コンペで選ばれたデザイン案を元に、地元の家具作家さん等の手によってこれまで2台が設置されており、このプロジェクトの3台目として依頼されました。
既デザイン案を基に設計
いただいたデザイン案はコンペで選ばれた、糸島市在住の画家 宮田ちひろさん( https://ateliercwebsite.wixsite.com/atelier-c )によるもの。
糸島の象徴たる森や海を、森の木で波を形作ることで表現したいとのことでした。
一方で安全性が第一であり、デザインもこの案を元に調整して良いとのことでした。
建材
使用する材は糸島の材木で、空き家プロジェクト等を通してお世話になっている、日新ホームの加賀田さんが加布里の正入寺の鐘楼を回収した際の端材を使用させていただきました。
使用可能な材を基に設計を調整し、背もたれでの波の表現をやめ、座面で表現することでより構造をシンプル。座面を支える大引きは、足場板をShopBotで加工し、なめらかな波形状にすることにしました。
ShopBotoによる加工
ShopBotでの切削には、ファブラボ糸島を利用させていただきました。
最近導入されたそうですが、まさか糸島でこれだけ立派なCNC加工機を使用できるとは思っていいませんでした。
こちらを運営されている、Studio Kuraの松崎さんにはよくしていただきました。ありがとうございます。
引き渡し
2020年10月頃からお話を受け、設計製作を行ってきましたが、様々なアクシデントによって引き渡しは1年越しの2021年12月となりました。
設置場所は前原駅前に新しく開店した artistation itoshima さんの店先。
こんな素敵な場所に置いていただけるとは思っておらず、驚きました。
野北さん主催で小さな引渡式も行われ、関係各所にご挨拶をしてきました。